リアップリジェンヌの副作用|添付文書の症状と使用前の記載

リアップリジェンヌの添付文書には、使用後にあらわれた場合に「直ちに使用を中止し,この説明書を持って医師又は薬剤師に相談してください」とされる症状が、皮膚・精神神経系・循環器・代謝系の4つの関係部位に分けて記載されています。

このページでは、PMDAで公開されている「リアップリジェンヌ」の添付文書と、大正製薬ブランドサイトの記載を整理します(2026年10月21日確認)。

この記事は情報の整理であり、医師や薬剤師の説明に代わるものではありません。使用中の症状については医師・薬剤師にご相談ください。

副作用の可能性があるとされる症状

添付文書の「相談すること」の2は、次のように始まります。

使用後,次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので,直ちに使用を中止し,この説明書を持って医師又は薬剤師に相談してください

関係部位 症状
皮膚 頭皮の発疹・発赤*,かゆみ,かぶれ,ふけ,使用部位の熱感等
精神神経系 頭痛,気が遠くなる,めまい
循環器 胸の痛み,心拍が速くなる
代謝系 原因のわからない急激な体重増加,手足のむくみ

*:頭皮以外にあらわれることもあります。

使用しない部位として、次の2つが記載されています。

  • 本剤は頭皮にのみ使用し,内服しないでください。理由は「血圧が下がる等のおそれがあります。」
  • きず,湿疹あるいは炎症(発赤)等がある頭皮。理由は「きず等を悪化させることがあります。」

添付文書の製品とブランドサイトの「プラス」の成分表示

大正製薬のブランドサイトは、リアップリジェンヌの製品として「リアップリジェンヌプラス」と「リアップリジェンヌ<エコ包装品>」を掲載しています。

次の表は、PMDAの添付文書の「成分分量」と、ブランドサイトの「リアップリジェンヌプラス 成分・分量」を並べたものです。

100mL中 リアップリジェンヌ(PMDAの添付文書) リアップリジェンヌプラス(ブランドサイト)
ミノキシジル 1.0g 1.0g
パントテニールエチルエーテル 1.0g 記載なし
パンテノール 記載なし 1.0g
ピリドキシン塩酸塩 記載なし 0.05g
トコフェロール酢酸エステル 0.08g 0.08g
l-メントール 0.3g 0.3g(ブランドサイトの表記は「I-メントール」)
製品 添加物の記載
リアップリジェンヌ(PMDAの添付文書) 1,3-ブチレングリコール,クエン酸,エタノール,ヒアルロン酸Na
リアップリジェンヌプラス(ブランドサイト) 1,3-ブチレングリコール、グリセリン、エタノール、ジブチルヒドロキシトルエン、ニコチン酸アミド、グリシン、L-アルギニン、ヒアルロン酸Na

ガイドラインの記載(接触皮膚炎とパッチテスト)

日本皮膚科学会のガイドライン(2017年版)は、2%と5%のミノキシジル液を比較した男性393名・観察期間48週までのランダム化比較試験について、次のように記載しています。

  • 5%ミノキシジルで接触皮膚炎症状を呈した10名のうち、パッチテストまで施行したのは3名のみで、うち2名は溶媒であるプロピレングリコールにも陽性を示した
  • 「ミノキシジル外用による有害事象は必ずしもミノキシジルだけの作用によるとは言えない」

使用前に医師又は薬剤師に相談する人

添付文書の「相談すること」の1に、次の7項目が挙げられています。

対象 添付文書に書かれている理由
今までに薬や化粧品などによりアレルギー症状(例えば,発疹・発赤,かゆみ,かぶれ等)を起こしたことがある人 記載なし
高血圧の人,低血圧の人 本剤は血圧に影響を及ぼす可能性が考えられます。
心臓又は腎臓に障害のある人 本剤は心臓や腎臓に影響を及ぼす可能性が考えられます。
むくみのある人 むくみを増強させる可能性が考えられます。
家族,兄弟姉妹に壮年性脱毛症の人がいない人 壮年性脱毛症の発症には遺伝的要因が大きいと考えられます。
高齢者(65歳以上) 一般に高齢者では好ましくない症状が発現しやすくなります。
甲状腺機能障害(甲状腺機能低下症,甲状腺機能亢進症)の診断を受けている人 甲状腺疾患による脱毛の可能性があります。

女性用製品の「使用しない人」はミノキシジルは女性が使える?外用1%と5%・添付文書の記載で扱っています。

用法に関連する注意の記載

用法・用量は「成人女性(20歳以上)が,1日2回,1回1mLを脱毛している頭皮に塗布してください。」です。

用法関連注意には、次の項目が記載されています。

  • 用法・用量の範囲より多量に使用しても,あるいは頻繁に使用しても効果はあがりません。定められた用法・用量を厳守してください。(決められた以上に多く使用しても,効果の増加はほとんどなく,副作用の発現する可能性が高くなります。)
  • 目に入らないように注意する。万一,目に入った場合には,すぐに水又はぬるま湯で洗う。症状が重い場合には眼科医の診療を受ける
  • 薬液のついた手で,目などの粘膜にふれると刺激があるので,手についた薬液はよく洗い落とす
  • 髪の長い人は,髪を押し広げ,髪に薬液がつかぬよう,頭皮に丁寧に塗布する
  • アルコールなどに溶けるおそれのあるもの(メガネわく,化学繊維等)にはつかないようにする
  • 整髪料及びヘアセットスプレーは,本剤を使用した後に使用する
  • 染毛剤(ヘアカラー,毛染め,白髪染め等)を使用する場合には,完全に染毛を終えた後に本剤を使用する
  • つけ毛やヘアピースを着用の方は本剤を十分に乾燥させた後に装着する

また、「してはいけないこと」の3として、他の育毛剤及び外用剤(軟膏,液剤等)の頭皮への使用はさけること、これらを使用する場合は本剤の使用を中止することが記載されています。理由は「これらの薬剤は本剤の吸収に影響を及ぼす可能性があります。」です。

6ヵ月についての記載

添付文書の「その他の注意」の1は、次のとおりです。

毛髪が成長するには時間がかかります。効果がわかるようになるまで少なくとも6ヵ月間,毎日使用してください。
本剤の有効性は6ヵ月間使用した場合に認められています。

「相談すること」の3と4に、期間に関する記載が2つあります。

6ヵ月間使用して改善が認められない場合

6ヵ月間使用して,次のいずれにおいても改善が認められない場合は,使用を中止し,この説明書を持って医師又は薬剤師に相談してください
脱毛状態の程度,生毛・軟毛の発生,硬毛の発生,抜け毛の程度。(太い毛だけでなく細く短い抜け毛の減少も改善の目安となります。)
男性に比べ女性に多く見られる甲状腺疾患による脱毛等,壮年性脱毛症以外の脱毛症であったり,脱毛が他の原因によるものである可能性があります。

使用開始後6ヵ月以内の場合

使用開始後6ヵ月以内であっても,脱毛状態の悪化や,次のような脱毛が見られた場合は,使用を中止し,この説明書を持って医師又は薬剤師に相談してください
頭頂部だけでなく側頭部や後頭部などの頭部全体の脱毛,頭髪以外の脱毛,斑状の脱毛,急激な脱毛など。
男性に比べ女性に多く見られる甲状腺疾患による脱毛等,壮年性脱毛症以外の脱毛症であったり,脱毛が他の原因によるものである可能性があります。

リアップリジェンヌの添付文書の本文に「初期脱毛」という語はありません。日本皮膚科学会のガイドライン(2017年版)には、次の記載があります。

男女ともにミノキシジル外用初期に休止期脱毛がみられることがあり,これが外用中止につながる恐れがあるため,患者への説明が必要である

「その他の注意」の2と3は、次のとおりです。

毛髪が成長する程度には個人差があり,本剤は誰にでも効果があるわけではありません。
効果を維持するには継続して使用することが必要で,使用を中止すると徐々に元に戻ります。
本剤は壮年性脱毛症の原因を取り除くものではありません。

保管及び取扱い上の注意の記載

  • 使用後,キャップをして,直射日光や高温,寒冷の場所をさけ,涼しい所に保管する
  • 小児の手の届かない所に保管する
  • 誤用をさけ,品質を保持するため,他の容器に入れ替えない
  • 火気に近づけない
  • 使用期限を過ぎた製品は使用しない

リアップリジェンヌの添付文書のリスク区分等は「第1類医薬品」です。大正製薬のブランドサイトには「この医薬品は、薬剤師から説明を受け、「使用上の注意」をよく読んでお使いください。」という記載があります。

入手方法による違いはAGA治療薬の入手方法で整理しています。

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出典

  • リアップリジェンヌ 添付文書(PMDA 一般用医薬品、大正製薬株式会社):https://www.info.pmda.go.jp/ogo/J1101000290_08_01
  • リアップリジェンヌ ブランドサイト(大正製薬):https://brand.taisho.co.jp/regenne/riupregenne/
  • 男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版(日本皮膚科学会):https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AGA_GL2017.pdf
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