PMDA(医薬品医療機器総合機構)の一般名「フィナステリド」の添付文書一覧(2026年10月21日取得)に並んでいるのは、プロペシア錠0.2mg/プロペシア錠1mgと、製造販売元の異なる複数の「フィナステリド錠0.2mg/1mg」です。このページに、フィンペシアという販売名は出てきません。
このページでは、フィンペシアそのものの副作用ではなく、次の3つを出典ごとに分けて並べます(2026年10月21日確認)。
- PMDAの添付文書一覧に載っている販売名
- 個人輸入された医薬品について厚生労働省・PMDAが示している記載
- 比較のための、プロペシア錠の添付文書の記載
この記事は情報の整理であり、医師の診断や指導に代わるものではありません。すでに使用している方は、処方元や医師にご相談ください。
PMDAの一般名「フィナステリド」の一覧に載っている販売名
PMDAの「フィナステリド」の添付文書一覧には、プロペシア錠0.2mg/プロペシア錠1mg(製造販売元 オルガノン株式会社)のほか、「フィナステリド錠0.2mg「クラシエ」」「フィナステリド錠0.2mg「サワイ」」など製造販売元ごとの販売名が載っています。
取得した一覧のページの本文に「フィンペシア」の語はありません。
個人輸入された医薬品について厚生労働省が示している記載
厚生労働省「医薬品等を海外から購入しようとされる方へ」の記載です。
個人輸入される医薬品等の品質、有効性及び安全性(以下「品質等」という。)については、我が国の医薬品医療機器等法に基づく確認がなされていません。
個人輸入される医薬品等は、効能・効果、用法・用量、使用上の注意等が外国語で記載されているため、一般に、記載内容を正確に理解することが困難です。
副作用被害救済制度
PMDAは、医薬品副作用被害救済制度を、医薬品を適正に使用したにもかかわらず、その副作用により入院治療が必要になるほど重篤な健康被害が生じた場合に、医療費や年金などの給付を行う公的な制度と説明しています。
厚生労働省は、同じページで次のように記載しています。
日本国内で医薬品医療機器等法を遵守して販売等されている医薬品については、それを適正に使用したにもかかわらず重大な健康被害が生じた場合に、その救済を図る公的制度(医薬品副作用被害救済制度)があります。しかし、個人輸入された医薬品による健康被害については救済対象となりません。
以上より、医薬品等の個人輸入については、通常、メリットよりも危険性(リスク)のほうが大きい場合が多いと考えられます。
比較:プロペシア錠の添付文書の記載
以下は、プロペシア錠(2023年8月改訂・第4版)の添付文書の記載です。フィンペシアについて書かれたものではありません。
11.2 その他の副作用の頻度区分
| 頻度 | 副作用 |
|---|---|
| 1〜5%未満 | リビドー減退 |
| 1%未満 | 勃起機能不全、射精障害、精液量減少 |
| 頻度不明 | そう痒症、じん麻疹、発疹、血管浮腫、睾丸痛、血精液症、男性不妊症・精液の質低下、AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇、乳房圧痛、乳房肥大、抑うつ症状、めまい |
「11.1 重大な副作用」は肝機能障害(頻度不明)です。
8.2 重要な基本的注意
本剤との因果関係は明らかではないが、自殺念慮、自殺企図、自殺既遂が報告されている。患者の状態を十分に観察するとともに、自殺念慮又は自殺企図があらわれた場合には本剤の服用を中止し、速やかに医師等に連絡するよう患者に指導すること。
2. 禁忌
- 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
- 妊婦又は妊娠している可能性のある女性及び授乳中の女性
「5.3」に「女性に対する適応はない」、「8.1」に「本剤が粉砕・破損した場合、妊婦又は妊娠している可能性のある女性及び授乳中の女性は取扱わないこと」と記載されています。
検査値と献血
- 「12. 臨床検査結果に及ぼす影響」:国内で実施した24歳から50歳の男性型脱毛症患者において血清PSA濃度が約40%低下し、海外臨床試験の高年齢層の前立腺肥大症患者では約50%低下した。本剤投与中の男性型脱毛症患者に対し前立腺癌診断の目的で血清PSA濃度を測定する場合は、2倍した値を目安として評価する。
- 日本赤十字社(福岡県赤十字血液センター)の「服薬と献血について」:AGA治療薬(フィナステリド、プロペシア、プロスカー等)は服薬中止後1カ月献血不可。
日本赤十字社(福岡県赤十字血液センター)の「服薬と献血について」は、一覧の前に「下記に主なお薬を示していますが、献血にご協力いただけるか否かについては、当日の健診医が最終的に判断します。」と記載しています。
成分としてのフィナステリドはフィナステリドの副作用に、プロペシア錠に絞った内容はプロペシア錠の副作用にまとめています。入手方法ごとの制度上の違いはAGA治療薬の入手方法に整理しています。
このページで扱わないこと
このページは、フィンペシアの効能・効果、用法・用量、入手方法、購入先を扱いません。
医薬品医療機器等法第68条は、承認を受けていない医薬品について、その名称、製造方法、効能、効果又は性能に関する広告を「何人も」してはならないと定めています。
出典
- プロペシア錠0.2mg/プロペシア錠1mg 添付文書(2023年8月改訂・第4版、オルガノン株式会社。PMDA)
- PMDA 一般名「フィナステリド」の添付文書一覧
- 医薬品等を海外から購入しようとされる方へ(厚生労働省)
- 制度の概要(医薬品副作用被害救済制度、PMDA)
- 服薬と献血について(日本赤十字社 福岡県赤十字血液センター)
- 医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(e-Gov法令検索)