ミノキシジル内服|ガイドライン・添付文書・厚労省の記載

「ミノキシジル 内服 危険」で検索される内容について、公的資料に書かれている記載を資料ごとに並べます(2026年10月21日確認)。

この記事は情報の整理であり、医師の診断や指導に代わるものではありません。症状があれば処方元の医師にご相談ください。

日本皮膚科学会ガイドライン(2017年版)の記載

CQ14の推奨度はD、推薦文は「ミノキシジルの内服を行うべきではない。」です。解説には次の記載があります。

ミノキシジル内服の有用性に関して臨床試験は実施されていない。

ミノキシジルは降圧剤として開発されたが本邦では認可されていない。また、男性型脱毛症に対する治療薬としても認可されている国はない。それにもかかわらず、全身の多毛症を起こす副作用があることを根拠に、医師が安易に処方したり、一般人が個人輸入で入手し服用することがあるので、医薬品医療機器等法の観点から問題視されている。

多毛症以外のミノキシジル内服薬の副作用の報告は少なく、内服用製剤の添付文書中の市販後調査欄に、胸痛、心拍数増加、動悸、息切れ、呼吸困難、うっ血性心不全、むくみや体重増加などの重大な心血管系障害が生じるとの記載がある。

以上のように、ミノキシジルの内服療法は、利益と危険性が十分に検証されていないため、男性型脱毛症・女性型脱毛症ともに行わないよう強く勧められる。

区分 ガイドラインが記載している症状(内服用製剤の添付文書の市販後調査欄)
心血管系 胸痛、心拍数増加、動悸、息切れ、呼吸困難、うっ血性心不全
その他 むくみ、体重増加

リアップX5プラスネオの添付文書の記載

リアップX5プラスネオ(外用・第1類医薬品)の添付文書の「してはいけないこと」には、次の記載があります。

本剤は頭皮にのみ使用し、内服しないでください。血圧が下がる等のおそれがあります。

同じ添付文書の「使用前に医師又は薬剤師に相談すること」には、次の記載があります。

  • 高血圧の人、低血圧の人(本剤は血圧に影響を及ぼす可能性が考えられます)
  • 心臓又は腎臓に障害のある人(本剤は心臓や腎臓に影響を及ぼす可能性が考えられます)
  • むくみのある人(むくみを増強させる可能性が考えられます)

「使用後に相談すること」には、循環器として「胸の痛み、心拍が速くなる」、代謝系として「原因のわからない急激な体重増加、手足のむくみ」が挙げられています。

厚生労働省の記載(個人輸入)

厚生労働省「医薬品等を海外から購入しようとされる方へ」には、次の記載があります。

個人輸入される医薬品等の品質、有効性及び安全性(以下「品質等」という。)については、我が国の医薬品医療機器等法に基づく確認がなされていません。

日本国内で医薬品医療機器等法を遵守して販売等されている医薬品については、それを適正に使用したにもかかわらず重大な健康被害が生じた場合に、その救済を図る公的制度(医薬品副作用被害救済制度)があります。 しかし、個人輸入された医薬品による健康被害については救済対象となりません。

以上より、医薬品等の個人輸入については、通常、メリットよりも危険性(リスク)のほうが大きい場合が多いと考えられます。

そうした外国製品によって不利益を被るのは、それを購入・使用するあなた自身や、あなたの家族であることに留意して下さい。

PMDAの記載(医薬品副作用被害救済制度)

PMDAの「制度の概要」には、次の記載があります。

医薬品(病院・診療所で処方されたものの他、薬局等で購入したものも含みます)を適正に使用したにもかかわらず、その副作用により入院治療が必要になるほど重篤な健康被害が生じた場合に、医療費や年金などの給付を行う公的な制度が、「医薬品副作用被害救済制度」です。

ガイドラインの推奨度(ミノキシジル外用との対比)

ガイドラインの表1(CQのまとめ)では、ミノキシジルの外用(CQ3)の推奨度はA、内服(CQ14)の推奨度はDです。外用の副作用はミノキシジルの副作用に、CQ14の全文はミノタブの副作用に、入手方法ごとの記載はAGA治療薬の入手方法に整理しています。

出典

  • 男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版(日本皮膚科学会)表1・CQ14
  • リアップX5プラスネオ 添付文書(PMDA 一般用医薬品・要指導医薬品 添付文書等情報)
  • 医薬品等を海外から購入しようとされる方へ(厚生労働省)
  • 制度の概要 医薬品副作用被害救済制度(PMDA)
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