日本皮膚科学会のガイドライン2017年版では、デュタステリド内服(CQ2)の推奨度は男性型脱毛症A・女性型脱毛症D、ミノキシジル外用(CQ3)の推奨度はAです。
取得したガイドラインの本文で「併用」の語が出てくるのは、2%ケトコナゾール(KCZ)シャンプーとフィナステリド内服(1mg/日)を併用した10名の試験の記載の1か所です。
このページは、ガイドラインとリアップX5プラスネオの説明書の記載を並べたものです(2026年10月21日確認)。
この記事は情報の整理であり、医師の診断や指導に代わるものではありません。
ガイドラインの推奨度
| デュタステリド内服(CQ2) | ミノキシジル外用(CQ3) | ミノキシジル内服(CQ14) | |
|---|---|---|---|
| 男性型脱毛症 | A | A(5%ミノキシジル) | D |
| 女性型脱毛症 | D | A(1%ミノキシジル) | D |
CQ14の推奨文は「ミノキシジルの内服を行うべきではない」です。
2つの製品の記載
| ザガーロカプセル(添付文書) | リアップX5プラスネオ(説明書) | |
|---|---|---|
| 剤形 | 軟カプセル | 液剤 |
| 区分 | 劇薬、処方箋医薬品 | 第1類医薬品(リスク区分等) |
| 用法・用量 | 男性成人には、通常、デュタステリドとして0.1mgを1日1回経口投与する。なお、必要に応じて0.5mgを1日1回経口投与する。 | 成人男性(20歳以上)が、1日2回、1回1mLを脱毛している頭皮に塗布する |
| 効果の判定 | 治療効果を評価するためには、通常6ヵ月間の治療が必要 | 効果がわかるようになるまで少なくとも4ヵ月間、毎日使用する。6ヵ月間使用して、次のいずれにおいても改善が認められない場合(脱毛状態の程度、生毛・軟毛の発生、硬毛の発生、抜け毛の程度)は使用を中止し医師又は薬剤師に相談する |
| 女性 | 禁忌(2.2) | 「してはいけないこと」に「女性」(日本人女性における安全性が確認されていないため) |
デュタステリドの効果の数値はデュタステリドの効果にまとめています。
リアップX5プラスネオの説明書の記載
「してはいけないこと」の3は次のとおりです。
本剤を使用する場合は,他の育毛剤及び外用剤(軟膏,液剤等)の頭皮への使用は,さけてください。また,これらを使用する場合は本剤の使用を中止してください。
これらの薬剤は本剤の吸収に影響を及ぼす可能性があります。
リアップX5プラスネオの説明書の症状の記載
説明書の「使用後,次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので,直ちに使用を中止し,この説明書を持って医師又は薬剤師に相談してください。」に、次の症状が載っています。
- 皮膚:頭皮の発疹・発赤、かゆみ、かぶれ、ふけ、使用部位の熱感等
- 精神神経系:頭痛、気が遠くなる、めまい
- 循環器:胸の痛み、心拍が速くなる
- 代謝系:原因のわからない急激な体重増加、手足のむくみ
説明書は、高血圧の人・低血圧の人、心臓又は腎臓に障害のある人、むくみのある人を「使用前に医師又は薬剤師に相談」の対象にしています。
副作用の全体はデュタステリドの副作用とミノキシジルの副作用にまとめています。
ガイドラインのミノキシジル内服(CQ14)の記載
CQ14の記載です。
ミノキシジル内服の有用性に関して臨床試験は実施されていない.
ミノキシジルは降圧剤として開発されたが本邦では認可されていない.また,男性型脱毛症に対する治療薬としても認可されている国はない.
同じ項には、内服用製剤の添付文書中の市販後調査欄に、胸痛、心拍数増加、動悸、息切れ、呼吸困難、うっ血性心不全、むくみや体重増加などの重大な心血管系障害が生じるとの記載があることが書かれています。推奨度は男性型・女性型ともDです。
入手方法ごとの制度上の違いはAGA治療薬の入手方法で整理しています。
出典
- 男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版(日本皮膚科学会)
- ザガーロカプセル0.1mg/ザガーロカプセル0.5mg 添付文書(2025年8月改訂・第2版、グラクソ・スミスクライン株式会社。PMDA)
- リアップX5プラスネオ 説明書(PMDA 一般用医薬品、大正製薬株式会社)