発毛剤の副作用|市販のミノキシジル3製品の添付文書の記載

このページでは、ミノキシジルを配合した市販の発毛剤3製品の添付文書(PMDA掲載)に書かれている副作用の症状などを並べます(2026年10月21日確認)。

この記事は情報の整理であり、医師や薬剤師の判断に代わるものではありません。症状があれば医師・薬剤師にご相談ください。

ブランドサイトの表示と厚生労働省の記載

大正製薬のリアップのブランドサイトは、リアップの発毛剤に「第1類医薬品」の表示を付け、「リアップは「壮年性脱毛症における発毛、育毛及び脱毛(抜け毛)の進行予防。」の効能が認められている発毛剤(第1類医薬品)です。」と記載しています。同じサイトの育毛剤(フレッシュリアップHOGSPAの薬用育毛トニック)には「医薬部外品」の表示があり、効能として「育毛、脱毛の予防、発毛促進、薄毛、養毛、毛生促進、病後・産後の脱毛、フケ、かゆみ」が記載されています。

厚生労働省の個人輸入に関するページ(医薬品又は医薬部外品の項)には、次の記載があります。

日本の医薬品医療機器等法では、養毛剤、浴用剤、ドリンク剤など、人体への作用が緩和なものについて、医薬部外品とみなされる場合もありますが、個人輸入に関しては医薬品と同様の取扱いとなります。

以下は、次の3製品の添付文書の記載です。

添付文書を確認した3製品

製品 ミノキシジル(100mL中) 用法・用量の対象
リアップX5プラスネオ 5.0g 成人男性(20歳以上)
スカルプD メディカルミノキ5 プレミアム 5.0g 成人男性(20歳以上)
リアップリジェンヌ 1.0g 成人女性(20歳以上)

効能・効果は、3製品とも「壮年性脱毛症における発毛,育毛及び脱毛(抜け毛)の進行予防。」です。

副作用の可能性があるとされる症状

3製品の添付文書の「相談すること」の2は、同じ4つの関係部位で症状を挙げています。

関係部位 症状
皮膚 頭皮の発疹・発赤*,かゆみ,かぶれ,ふけ,使用部位の熱感等
精神神経系 頭痛,気が遠くなる,めまい
循環器 胸の痛み,心拍が速くなる
代謝系 原因のわからない急激な体重増加,手足のむくみ

*:頭皮以外にあらわれることもあります。

3製品とも、この項は次のように始まります。

使用後,次の症状があらわれた場合は副作用の可能性があるので,直ちに使用を中止し,この説明書を持って医師又は薬剤師に相談してください

日本皮膚科学会のガイドライン(2017年版)は、ミノキシジルの有害事象として「男女を通して瘙痒,紅斑,落屑,毛包炎,接触皮膚炎,顔面の多毛などが報告されている」と記載しています。

使用しない人

「してはいけないこと」の1「次の人は使用しないでください」の項目です。

製品 項目
リアップX5プラスネオ、スカルプD メディカルミノキ5 プレミアム(男性用5%) 本剤又は本剤の成分によりアレルギー症状を起こしたことがある人/女性(本剤は日本人女性における安全性が確認されていない)/未成年者(20歳未満。国内での使用経験がありません)/壮年性脱毛症以外の脱毛症(例えば,円形脱毛症,甲状腺疾患による脱毛等)の人,あるいは原因のわからない脱毛症の人/脱毛が急激であったり,髪が斑状に抜けている人
リアップリジェンヌ(女性用1%) 本剤又は本剤の成分によりアレルギー症状を起こしたことがある人/未成年者(20歳未満)/妊婦又は妊娠していると思われる人,並びに授乳中の人/妊娠,出産に伴い脱毛している人/避妊用ピルの使用をやめたことにより脱毛している人/壮年性脱毛症以外の脱毛症(例えば,甲状腺疾患,急激なダイエット,円形脱毛症等)の人,あるいは原因のわからない脱毛症の人/頭頂部だけでなく,側頭部や後頭部も含めた頭部全体が脱毛している人/脱毛が急激であったり,髪が斑状に抜けている人/頭皮から強く引っ張るような髪型によって脱毛している人/男性

使用前に医師又は薬剤師に相談する人

3製品の添付文書の「相談すること」の1は、次の7項目です。

  • 今までに薬や化粧品などによりアレルギー症状(例えば,発疹・発赤,かゆみ,かぶれ等)を起こしたことがある人
  • 高血圧の人,低血圧の人
  • 心臓又は腎臓に障害のある人
  • むくみのある人
  • 家族,兄弟姉妹に壮年性脱毛症の人がいない人
  • 高齢者(65歳以上)
  • 甲状腺機能障害(甲状腺機能低下症,甲状腺機能亢進症)の診断を受けている人

使用しない部位と他の外用剤

3製品の添付文書の「してはいけないこと」の2と3は、次のとおりです。

  • 本剤は頭皮にのみ使用し,内服しないでください(理由:血圧が下がる等のおそれがあります)
  • きず,湿疹あるいは炎症(発赤)等がある頭皮(理由:きず等を悪化させることがあります)
  • 他の育毛剤及び外用剤(軟膏,液剤等)の頭皮への使用はさける。これらを使用する場合は本剤の使用を中止する(理由:これらの薬剤は本剤の吸収に影響を及ぼす可能性があります)

6ヵ月についての記載

リアップX5プラスネオ、スカルプD メディカルミノキ5 プレミアム(5%) リアップリジェンヌ(1%)
効果がわかるまで(その他の注意の1) 少なくとも4ヵ月間(スカルプDは「4カ月間」),毎日使用 少なくとも6ヵ月間,毎日使用
改善が認められない場合(相談すること) 6ヵ月間使用して、次のいずれにおいても改善が認められない場合(脱毛状態の程度、生毛・軟毛の発生、硬毛の発生、抜け毛の程度)は使用を中止し,相談 6ヵ月間使用して、次のいずれにおいても改善が認められない場合(脱毛状態の程度、生毛・軟毛の発生、硬毛の発生、抜け毛の程度)は使用を中止し,相談

3製品とも、使用開始後6ヵ月以内であっても、脱毛状態の悪化や、頭髪以外の脱毛・斑状の脱毛・急激な脱毛などが見られた場合は、使用を中止し、この説明書を持って医師又は薬剤師に相談するよう記載しています。リアップリジェンヌにはこれに「頭頂部だけでなく側頭部や後頭部などの頭部全体の脱毛」が加わります。

3製品の「その他の注意」には、次の記載があります。

毛髪が成長する程度には個人差があり,本剤は誰にでも効果があるわけではありません。

効果を維持するには継続して使用することが必要で,使用を中止すると徐々に元に戻ります。

医薬品副作用被害救済制度についての記載

PMDAの「制度の概要」には、次の記載があります。

医薬品(病院・診療所で処方されたものの他、薬局等で購入したものも含みます)を適正に使用したにもかかわらず、その副作用により入院治療が必要になるほど重篤な健康被害が生じた場合に、医療費や年金などの給付を行う公的な制度が、「医薬品副作用被害救済制度」です。

厚生労働省の「医薬品等を海外から購入しようとされる方へ」には、「個人輸入された医薬品による健康被害については救済対象となりません。」という記載があります。

ミノキシジルの内服についての記載

日本皮膚科学会のガイドライン(2017年版)のCQ14「ミノキシジルの内服は有用か?」の推奨度はDで、推薦文は「ミノキシジルの内服を行うべきではない.」です。解説には「ミノキシジル内服の有用性に関して臨床試験は実施されていない.」「ミノキシジルは降圧剤として開発されたが本邦では認可されていない.」とあります。

内服についてはミノタブの副作用で扱っています。

プロペシア錠とザガーロカプセルの添付文書には、規制区分として「劇薬」「処方箋医薬品」と、「注意―医師等の処方箋により使用すること」の注記があります。入手経路ごとの違いはAGA治療薬の入手方法にまとめています。

関連ページ

製品ごとの成分の違いはミノキシジル外用薬の副作用|市販3製品の成分・添加物、成分としての全体像はミノキシジルの副作用にまとめています。

出典

  • リアップX5プラスネオ 添付文書(PMDA 一般用医薬品):https://www.info.pmda.go.jp/ogo/K2002000012_02_01
  • スカルプD メディカルミノキ5 プレミアム 添付文書(PMDA 一般用医薬品):https://www.info.pmda.go.jp/ogo/J2201000118_01_01
  • リアップリジェンヌ 添付文書(PMDA 一般用医薬品):https://www.info.pmda.go.jp/ogo/J1101000290_08_01
  • リアップ ブランドサイト(大正製薬):https://brand.taisho.co.jp/riup/
  • 男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版(日本皮膚科学会):https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/AGA_GL2017.pdf
  • 医薬品等の個人輸入について(あやしいヤクブツ連絡ネット・厚生労働省):https://www.yakubutsu.mhlw.go.jp/individualimport/purchase/
  • 医薬品副作用被害救済制度 制度の概要(PMDA):https://www.pmda.go.jp/kenkouhigai_camp/general01.html
  • 医薬品等を海外から購入しようとされる方へ(厚生労働省):https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/kojinyunyu/index.html
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